編集長メッセージ
こんにちは。
1年で一番気持ちいい季節・5月が終わり、(花粉症ではない人にとっては)おそらく一番過ごしにくい時期・梅雨に入ってしまいました。でも梅雨が終わる頃には、ビジネスマンの大多数にとっては嬉しいボーナスが支給されます。ましてやラピタ世代となれば、大きな買い物ができる方も多いでしょう。ラピタ7月号はそんな購入欲を後押しする特集満載です。特に第1特集のオーディオ。今年になって、LP、JBLvsタンノイ、真空管アンプと特集してきましたが、今号は「生涯オーディオ」と題して、一生聴き続けられるコンポを提案しています。試聴していただくゲストも多彩ですが、知る人ぞ知る音の達人、ツェッペリンのトリビュートバンド、シナモンのギタリスト、ジミーさんをお迎えしています。そのジミー・ペイジに迫るギターテクニックはもちろんですが、圧巻はツェッペリンを徹底的に聴きこんでいらっしゃること。世界一(ジミー・ペイジ以上に?)ツェッペリンのサウンドを知る方かもしれません。そのジミーさんが、ラピタが特集の目玉として組んだ総額約1600万円、究極のオーディオシステムで聴いたツェッペリンは? 他にも、ジャンル別かつ専用オーディオルーム・リビングルーム別にコンポを組み、クリス・ペプラーさんが聴くロック、林家正蔵師匠が聴くジャズ、18歳のヴァイオリニスト・南紫音さんが聴くクラシックと、興味深い試聴記をお届けします。それぞれのコンポのお値段は、国産高級車1台分くらいから。僕自身、オーディオに何百万かけるなんてと思っていましたが、こうして特集を組み、クルマと違ってあと2,30年は聴くんだと思うと、そのくらい使ってもいいのでは、という気持ちになってきました(ただし、妻には理解不能でしょう……)。オーディオにその投資は高いのか、一生モノゆえその価値があるのか、特集を読んでじっくりお考え下さい。

本当によかった、真っ赤な(日本名)スカイラインクーペ。
大きさが、まさに東京サイズのEX35.
EX35は、内装も高級感に溢れています。
ズラリとサーキットに並んだGTRは壮観です。
5月中旬にポルトガルのリスボンで開催された、日産自動車の世界規模のイベント、「NISSAN360」に参加してきました。世界各国からジャーナリストを招き(日本からも約80名が参加)、世界各国仕様の日産車に試乗できるという、クルマ好きには願ってもないイベントです。
試乗1日目はあいにくの雨でしたが、日本デビュー前の新型ティアナや新型ムラーノをはじめ、V8のピックアップトラックから、マーチのカブリオレまで8台を試乗、楽しく過ごしました。と言いたいところですが、カーナビもなく、もちろん標識はポルトガル語。コマ図と呼ばれる曲がり角を案内する地図は用意されていたのですが、ラウンドアバウトという日本人には馴染みのない一種の(信号のない)交差点への戸惑いもあり、道に迷うこと迷うこと。ダイムの廣田副編集長と同乗したからよかったものの、一人では間違いなく試乗拠点には戻れませんでした。
2日目は快晴に恵まれ、最高の1日でした。試乗の拠点はポルトガルグランプリが開催される、エストリルサーキット。ここでは北米で大好評、世界展開されるインフィニティ・ブランドのクルマに乗りました。日本名スカイライン、そしてスカイラインクーペと試乗しましたが、スカイラインクーペは感動ものでした。そのスタイルのよさ、加速感もですが、何よりも内装の質感の高さにまいりました。日本での購入価格を考えれば、根っからのドイツ車党であっても、スカイラインクーペは有力な対抗馬になるでしょう。ドイツ車党こそ、是非試乗してみてください。
さらに僕の心が動いたのが、日本発売未定のSUV「EX35」。僕はSUVのスタイルに響くことはあまりないのですが、文句なしに独自性があり、知的に見えて、カッコイイ! 動力性能も充分だし、内装もいい(インフィニティの内装って、どれもみんないいです)。そして何より、横幅180cmと、東京で乗るのにちょうどいい。どんなにいいクルマでも190cmを越したら、東京では辛いです。並行輸入・左ハンドルという形(生産は日本の栃木工場!)で日本でも販売されていますから、ご興味のある方はネット検索等で調べてみてください。
試乗会のメインは、エストリルサーキットでのGTR試乗。まずプロドライバーの横に乗って2周、プロの走りを堪能します。そしてドライバー交代。プロドライバーがいわば教習所の先生、僕が生徒よろしく、ステアリングを握って3周走ります。興奮しました! 横で先生が「アクセル全開」「フルブレーキ」(英語です)と逐次アドバイス。自分の判断では恐ろしくてとても出せないスピードもなんのその! カーブでもライン取りを的確にアドバイスされ、ステアリングの切り方が足りなければアシスト、切り過ぎなら戻してくれ、ドリフトしながらコーナリングで気分はレーサー、マッハGO!GO!GO!です。今思い出しても興奮してきます。ただし3周が終わってコクピットに戻るとグッタリ。もう1周どうぞといわれても、その気にはなれないくらい、精も根も使い果たしました。GTR,クルマ好きな方にはたまらないクルマです。是非、一度ステアリングを握ってみてください。

ラピタ編集長 齋藤好一